弘法大師空海、霊言その2
弘法大師空海様
幸福とは何か
お教え下さい
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貴方を取り巻く環境と言う物はそもそも貴方自身が選んで自ら作りあげたものだ
ただ、貴方はこんなはずじゃ無い、今が苦しいのは、親のせいだ、会社のせいだ、地域のせいだ、国がおかしいからだ…などと、その原因を誰しもが外へと向けたがる
そのような気持ちも分からないでも無い、ただ貴方と言う存在はよちよち歩きを初めた遙か昔から常に自らの選択でその進むべき道を歩いてきた
いやいや小さな頃は両親に助けて貰い、幼稚園や小学校では先生に導いて貰ったと思うかも知れない
しかし、そもそもその両親を選んで生まれきたのが貴方の魂であるし、その最初の小さな社会システムの中でのルールに従い、受け入れると言う選択をして来たのも、貴方自身だ
ではその選択とはどう言ったものであっただろうか、思いつく限りで振り返って見てはどうか
何とはなしに決められたシステムを受け入れて、疑問に思うこと無く、仲間と楽しく、人一倍努力しながら人生を歩んで来た人、人には言え無い辛い思いを抱えつつ、懸命に生きて来た人…
色々な人々が色々な思いを描きながら今貴方達が佇む場所で、皆懸命に生きている
ただ一つだけ確かな事がある、其れは貴方の事を全て知っているのは、貴方自身しか居ないと言う事実だ
つまりは貴方が積み重ねて来た人生の選択の一つ一つも、其れを全て知っているのは貴方自身だけだ
では人生の選択とはいったい何であるのか、其れは究極的には二つしか無い
一つは生存本能、死にたく無いと思う心の力、心の瞬発力がここまで貴方自身を生き延びさせている原動力であると気づくことだ
もう一つがより良く成ろうと願う心の欲求、貴方と言う存在は常に今よりも未来はもっと良く成りたいと願う生き物だ、もっとお金が欲しい、やりがいのある仕事で輝きたい、家族や仲間たちに恵まれて幸せに暮らしたい…
誰しもが考える幸せへの希求こそが、人生の選択に説得力を与える原動力となる
しかしその選択が常に正しいとは限らない、あの時ああして置けば良かったのに…などと後悔の思いが積み重なって彩られて来たのも貴方達の人生と言うものだ
そんな後悔の念がかさむとすれば、貴方は幸福と言うものを身近に感じる事は出来ない
一方、その貴方自身の人生の選択が上手くいったなと実感出来たとすれば、貴方は幸福感に満たされるであろう
例えば、大好きなアイスクリームを食べる事に自分でOKを出し、その美味しさに酔いしれる事が出来たとすれば、貴方は小さな幸福を感じ心は満たされるであろう
幸福とは貴方が自ら選んだ人生の選択から得られる、満たされた心持ちであるが、実はそこがゴールでは無い
幸福とは自らがより良くなろうと言う欲求を計る為のバロメーターであるのだ
実は幸福其れ自体が目的では無い
そこを皆が勘違いしている
幸せへの希求のその先にあるもの
今よりも未来はより良くなること
つまりは魂の進化
其れこそが貴方の人生の目的である
貴方自身の潜在意識下に置いては、よちよち歩きの頃から既に知っていたのだよ