弘法大師空海 様
幸福であるか、とはどう言うことかお教え下さい
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前回幸福とはどう言う物であるかについては述べた
幸福とは貴方の魂の進化の度合いを示すバロメーターであり、幸福それ自体が目的では無い
貴方の目指すべき目的とは魂の進化であると
では、幸福であるかと言う問いかけに対しては、貴方はどのように答えるであろうか
もちろん貴方たちの中にも、今が幸福で最高にハッピーな人生を送っていると考えている人も有るだろう、ただ割合的には凄く少ないのではないか
大多数の人に取っては、何かしら人生に不満と不安を抱え、其れから逃れる為にはどうしたら良いのか、日々藻掻きながら生きているという事の方が、より多くの人々に取っては現実的であろう
では何故、この素晴らしき地球と言う現実世界に生きることが、多くの人々にとってはこれ程までに困難なことと思えるようになってしまっているのか考えてみよう
仏教等の宗教の世界では、其れはカルマに原因があると説く
貴方の前世の悪い行いがカルマとなって貴方に積み重なり、今世で徳を積む事によってそのカルマが解消され、死んだ後は天国に導かれると教えられる、だから今世は修行の場として乗り越える為にも、困難が与えられるのだと
私、弘法大師空海も生前修行に励み研鑽を積んでいる間はその様に考え、人々にそのように説いていた
しかし其れは間違っている事が分かった
そう死んでみたら誰しもが分かるようになる
天国など何処にも無い
また、地獄など何処にも無い
貴方が死んだ後に天国に行けるように願っていても、地獄に行かないように徳を積もうと考えていても、其れは全て無駄な事である
ただ、天国のような世界は実際にある
また、地獄のような世界も実際にある
そこは何処か
そこは貴方が今佇む場所である
貴方が今天国のような幸せを感じているのならば、そこは天国である
貴方が今地獄のような苦しみを味わっているのならば、そこは地獄である
貴方が今、圧倒的幸福感を味わって居なくとも、貴方と言う存在が生きていることが何ら脅かされ無い状況にあるとするならば、そこは天国と言っても差し支え無かろう
天国と言う素晴らし世界に生きるのか
地獄と言う過酷な世界に生きるのか
其れは貴方の心が自由に選ぶ事が出来る
天国も地獄も何処かに存在するものでは無い
其れは元々貴方自身の内に存在する世界なのだ